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1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 03:22:22.14 ID:qP7VtFxQ0
りんご「おかえりなさい、いちご。それに、2人共ようこそ」

らいち「あおい姐さん、お久しぶりです!」カシャ

あおい「公開ライブ以来だっけ。元気だった?」

らいち「はい! いつもあおい姐さんのドラマとかオーディション観てますから!」カシャ

蘭「成程。らいちの元気の素はあおいって訳か。ファンの鑑だな」

いちご「それに、らいちってばさっきからあおいの写真撮りすぎ」

あおい「アイドルたるもの、応援してくれるファンにはちゃんと応えなきゃ」
2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 03:23:25.17 ID:qP7VtFxQ0
蘭「急にお邪魔して、すみません」

りんご「あら、気にしないで下さいね。この前はあまりおもてなしできなかったから。
    今回は、特製お弁当を用意して待っていたんですよ。召し上がれ♪」

いちご「お母さんの料理が食べられるの、すっごく楽しみにしてたんだー!」

あおい「私も! いちごのお母さんの料理、美味しいもんね」

らいち「ウチで食事しているあおい姐さん……レア!」カシャ

りんご「らいち。写真撮るのもいいけどちゃんとご飯食べなさい」

らいち「はーい」ショボン

あおい「食べ終わったら、私のデジカメのデータ、少し見せてあげるから」

らいち「本当ですか! 分かりました、一生懸命食べます!」

蘭「あおい、この前のあの写真だけは絶対に見せるなよ?」

あおい「大丈夫、大丈夫。アレは激レアだから、ごく一部にしか見せないよ。
    いちごとか、おとめちゃんとか、ユリカちゃんとか」

蘭「3人にまで見せておいて、『ごく一部』とか言うな!」
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 03:24:42.83 ID:qP7VtFxQ0
――― いちご・らいちの部屋

あおい「ちょっと待っててね。データ読み込むのに時間かかるから」

らいち「あおい姐さんが僕のパソコンを使ってるなんて!」カシャ

蘭「あ、あのさ、らいち」

らいち「はい、何でしょう蘭さん!」

蘭「その……良かったら私も撮ってくれないか?」

らいち「え? いいんですか?」

蘭「あぁ。カメラのシャッター音聞くと、モデルの仕事を思い出しちゃってさ。
  ポージングしたくなっちゃうんだよ。頼めるか?」

らいち「こちらこそ、よろしくお願いします!」カシャ カシャ

あおい(ファンに撮影してもらっている蘭……これはレア!)カシャ

蘭「あおい、こっそり自分も撮ろうとするな!音で分かるんだからな!」

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 03:25:55.23 ID:qP7VtFxQ0
――― 台所

いちご「お母さん、ありがとう。お願い聞いてくれて」

りんご「いいのよ、これくらい。
    いちごがお世話になってるお友達にもまた会いたかったし」

いちご「そうだ。映画館では会えなかったけど、他にも1人、仲良くなった子がいるんだ。
    その子も今日はお仕事があって来れなかったんだけど、いつか連れてくるね!
    それで、お母さんの美味しいのり弁、食べてもらうんだ~」

りんご「ふふっ。楽しみにしてるわね」

いちご「あ、でもユリカ様はにんにくラーメンが好きなんだった!」

りんご「あら、そうなの?」

いちご「どうしよう……」

りんご「じゃあ、その時までに美味しいにんにくラーメンが作れるようになっておくわ」

いちご「本当? ありがとう、お母さん!」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 03:27:01.72 ID:qP7VtFxQ0
――― いちご・らいちの部屋

蘭「らいちはさすが、写真を撮り慣れてるな」

らいち「シャッターチャンスはいつ来るか分かりませんから!」カシャ

蘭「日々の練習の積み重ねか、その辺りはアイドルもそのファンも同じってところか」

らいち「蘭さんは素早く色んなポーズを決めるから、すっごく勉強になります!」カシャ

蘭「そうか? 照れるな……」

らいち「蘭さんのほっぺたが赤い!これもレア!」カシャ

あおい「私のファンが蘭の撮影に熱心になってるなんて。穏やかじゃないわね」

らいち「う、うわぁ!あおい姐さん! ぼ、僕はあおい姐さん一筋で」

あおい「ふふっ。冗談よ、冗談」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 03:28:07.42 ID:qP7VtFxQ0
らいち(いつの間にこんなに近くに! 気づかなかったよぉ。
    あぁ、でもあおい姐さんのアイドルの匂いがする……幸せだぁ)

あおい「ちょっとしたオフショットとか、適当に見繕ってみたけど、どうする?」

らいち「見ます! 見せてください!」

ガチャ

いちご「あおい、蘭、準備できたよ!」

蘭「あぁ、分かった」

あおい「らいち、じゃあまた後でね」

らいち「はい! あおい姐さんも蘭さんも頑張ってください!」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 03:29:30.51 ID:qP7VtFxQ0
――― 数時間後

あおい「今日は本当にありがとうございました」

蘭「夕飯までご馳走になってしまって」

りんご「良いんですよ。いちごがいつもお世話になっているお礼になればいいんですけど。
    それに、らいちにとっても楽しい時間になったみたいですから」

らいち「あおい姐さんと蘭さんと一緒に晩ごはんが食べられるなんて! 夢みたいでした!」

いちご「夢じゃないよ。また皆と来るからね」

らいち「うん。それまでアイカツ頑張ってね、お姉ちゃん!」

りんご「いつもオーディションとか観て応援してるからね」

いちご「ありがとう、お母さん、らいち。それじゃあ!」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 03:30:33.99 ID:qP7VtFxQ0
――― 学園寮

おとめ「収録時間が長くてお腹ぺこぺこですぅ~」

蘭「ようやく帰ってきたな」

あおい「おとめちゃん、お仕事お疲れ様!」

いちご「そして……」

いちごあおい「お誕生日おめでとう!」

おとめ「おとめの誕生日、覚えててくれたんですか!?」

あおい「勿論、アイドル博士は伊達じゃない!」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 03:32:06.95 ID:qP7VtFxQ0
おとめ「それに、このケーキ、もしかして」

いちご「そう。私達3人で手作りしたんだ!」

蘭「寮のキッチンが使えなかったから、いちごの家の台所を使わせて貰ったんだ」

あおい「最初は、お店のケーキとかでもいいんじゃないかって言ってたんだけどね」

いちご「やっぱり、おめでとうっていう気持ちを伝えるには、手作りがいいかなって」

おとめ「皆さん……らーぶ、ゆー!!」

蘭「こら! ケーキが落ちたらどうする!」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 03:33:16.14 ID:qP7VtFxQ0
あおい「よし、じゃあロウソクに火を……」

ユリカ「蝋燭に火だなんて。私を抜きに何の儀式を行おうとしているのかしら?」

いちご「ユリカちゃん!」

蘭「誕生日ケーキにロウソクを灯すのは基本だろ」

ユリカ「例えそれが儀式であろうとケーキであろうと、蝋燭に火を灯すのは私が相応しいわ。
    それと……はい、これ」

おとめ「この袋のロゴ、雑誌で見たことあります!
    すっごく美味しいお菓子を作るパティシエさんがいるって!」

ユリカ「今日の収録現場が偶然その店の近くだったのよ。
    このユリカ様の美貌に惹かれたのか、貢いでくれるっていうから貰ってあげたけれど。
    吸血鬼はお菓子なんて食べないから、貴女にあげるわ。光栄に思いなさい?」

蘭「……おい。ビニールと紙袋の間にレシートが挟まってるぞ」

ユリカ「!」サッ
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 03:34:01.44 ID:qP7VtFxQ0
いちご「もしかして、ユリカちゃんもおとめちゃんにプレゼントを買ってきたのかな?」ヒソヒソ

あおい「そうみたい。でもここは黙っておこう?」ヒソヒソ

おとめ「ユリカたん、らぶゆー!ですぅ!」

ユリカ「気安く近づかないで。血を吸うわよ!」

おとめ「えへへー」

あおい「では気を取り直して。蝋燭に火をつけてっと」

蘭「部屋の電気消すぞ」

いちご「うわぁ。すっごくドキドキするね!」

ユリカ「ほら、さっさと消しちゃいなさい」

おとめ「はいです!」

フーーーーーッ

いちごあおいユリカ「ハッピーバースディ!」

おとめ「ありがとうございますっ! おとめ感激です!」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/05(日) 03:35:16.47 ID:qP7VtFxQ0
おわり
おとめちゃんへ、お誕生日おめでとうの気持ちを込めて
元スレ
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