1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 20:32:51.81 ID:aQSA2SKR0
ユリカ「なんだお前か、とは失礼ね!」
ユリカ「ドラキュラ伯爵の血を引く吸血鬼のまつえいであるこの私にそんな口の利き方でよくって?」
蘭「はいはい、そういうのいいから。」
蘭「あたし急いでるから、じゃあな!」
ユリカ「あっ…ちょっと!」
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 20:41:18.99 ID:aQSA2SKR0
蘭「…」スタスタ
ユリカ「…」スタスタ
蘭「なんでついてくるんだよ!?」
ユリカ「失礼ね!ついてきてるのは貴方じゃない!?」
蘭「あたしはこっちに用事があるんだ!」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 20:44:26.65 ID:aQSA2SKR0
ユリカ「あら偶然ね!私もこっちに用事があるの!」
ユリカ、蘭「ふん!」
蘭「…」スタスタ
ユリカ「…」スタスタ
蘭(やっぱり絡みづらいな…)
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 20:50:05.90 ID:aQSA2SKR0
ガチャッ
蘭、ユリカ「失礼します!」
蘭、ユリカ「ムッ…」
織姫「待っていたわ紫吹、藤堂!」
織姫「ふふふ…2人一緒に来たのね。」
蘭「こいつがついて来ただけです!」
ユリカ「失礼ね!ついて来たのは貴方じゃなくって!?」
蘭「なんだと!?」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 20:56:14.30 ID:aQSA2SKR0
織姫「はいはいそこまで!」
織姫「今日2人を呼んだのは2人にドラマのオファーがあったからよ!」
蘭「あたしたちに…」
ユリカ「ドラマのオファー?」
織姫「そう!それも2人コンビで!」
織姫「挑戦してみない!?」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:04:42.35 ID:aQSA2SKR0
蘭「待って下さい!」
蘭「あたしたちはこの前のオーディションに落ちたばっかりなのに…」
蘭「なんでオファーがくるんですか?」
蘭「それもユリカと2人なんて…」
ユリカ「私もお断りよ!」
ユリカ「このユリカ様が人間なんかとコンビを組むなんてありえないわ!」
織姫「まあまあそう言わないで。」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:08:48.09 ID:aQSA2SKR0
織姫「紫吹と藤堂のコンビ、大好評だったのよ!」
蘭「なっ!?」
ユリカ「コ、コンビ!?」
織姫「そうよ!きっと2人で仕事をしたらうまくいくと思うわ!」
ユリカ「そんなのありえないわよ!」
ユリカ「ねっ?」
蘭「…」
蘭「やります!!」
ユリカ「ええ!?」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:14:53.90 ID:aQSA2SKR0
織姫「そう、よかったわ!」
織姫「ドラマの撮影は明日だから2人でしっかり練習するのよ!」
蘭「はい!」
ユリカ「え、ええ!?」
蘭「失礼しました。」
ユリカ「し、失礼しました!」
バタン
織姫「さて…あの組み合わせ…」
織姫「どうなるかしら…?」ニヤッ
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:19:29.72 ID:aQSA2SKR0
蘭「…」スタスタ
ユリカ「ちょっと待ちなさい!」
ユリカ「貴方!どういうつもりなの!?」
ユリカ「このユリカ様の意見も聞かずに勝手に…」
蘭「あたしは…」
蘭「いちご、あおい、おとめに負けたくない!」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:24:03.79 ID:aQSA2SKR0
ユリカ「貴方…」
蘭「ごめんな、あたしの都合で…」
蘭「嫌なら今からでも断ってくれて構わない…」
ユリカ「い、いいわよ…!」
ユリカ「今回だけ特別に協力してあげるわ!」
蘭「ユリカ!」
ユリカ「に、200年に一度の超レアサービスよ…」
ユリカ「運がよかったわね!」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:28:36.69 ID:aQSA2SKR0
蘭「じゃあさっそくトレーニングだな!」
ユリカ「人間を超越した存在であるこのユリカ様にトレーニングなんて泥臭いこと必要ないわ!」
蘭「でも最近走りこみしてるんだろ?」
ユリカ「うっ…え、ええ…まあ…」ドキッ
蘭「トレーニング、必要あるんじゃないか?」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:37:01.20 ID:aQSA2SKR0
蘭「トレーニングしないとスワロウテイルのドラマオーディションのときみたいに苦労するぞ。」
ユリカ「そ、それは困るわね…」
ユリカ「でも太陽の光が…」
蘭「それならあたしの部屋でトレーニングするか?」
ユリカ「え?」
蘭「室内なら大丈夫だろ?」
ユリカ「し、仕方ないわね…!」
ユリカ「それじゃあ仕方なく貴方の部屋にお邪魔してあげるわ!」
蘭「ああ!トレーニングがんばろう!」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:40:45.20 ID:aQSA2SKR0
~蘭の部屋
ユリカ「お、お邪魔します…」
ユリカ(な、なんか緊張するわね…)
蘭「ちょっと待ってな。今、お茶入れるから。」
ユリカ「あ、ありがと…」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:41:42.85 ID:DouyNk1F0
蘭「ちょっと待ってな。今、オムライス作るから。」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:45:25.20 ID:aQSA2SKR0
蘭「はいお茶。」
蘭「あとこれおやつだけど…」
『食べるにぼし』『天然わかめ』
ユリカ「貴方…」
ユリカ「吸血鬼をバカにしてるの!?」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:50:25.18 ID:aQSA2SKR0
蘭「こんなのもあるけど…?」
『ちからこぶ煎餅』
ユリカ「あまりふざけたまねすると…血を吸うわよ!」
蘭「悪い、悪い。」
蘭「冗談だ。」
ユリカ「まったく…」ボリボリ
蘭「食べるのかよ!」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:53:03.21 ID:aQSA2SKR0
蘭「さて…お茶も飲んだし…」
蘭「トレーニングするか!」
ユリカ「どんなトレーニングをするのよ?」
蘭「そうだな…部屋でできるトレーニング…」
蘭「スクワットだ!」
ユリカ「スクワット!?」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:56:51.46 ID:aQSA2SKR0
ユリカ「何回やるのよ…?」
蘭「そうだな…」
蘭「とりあえず300回!!」
ユリカ「はあ!?」
ユリカ「む、無理よ!」
蘭「大丈夫だ!さあやるぞ!」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:00:21.38 ID:aQSA2SKR0
~数分後
ユリカ「あ、足が…」
蘭「どうした?まだ150回だぞ。」
ユリカ「はぁはぁ…」
ユリカ「お、鬼…」
蘭「鬼言うな!!」
蘭「ていうかアンタ吸血鬼だろ?」
ユリカ「そ、それとこれとは話が違います!」
蘭「素に戻ってるぞ…」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:01:55.25 ID:aQSA2SKR0
~さらに数分後
蘭「ほら、あと少しだ!」
ユリカ「はぁはぁ…」
ユリカ「299…300…!」
ユリカ「終わったぁ…」
蘭「なんだ、もう疲れたのか?」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:04:54.94 ID:aQSA2SKR0
蘭「ユリカ、体力全然ないな。」
ユリカ「もうだめ…休ませて…」
蘭「だめだ!ほらまだまだいくぞ!」
ユリカ「い、いや…」
あおい「なんだか穏やかじゃない会話ね!」
蘭「あ、あおい!?」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:08:52.92 ID:aQSA2SKR0
ユリカ「貴方…どこから入ったの…?」
あおい「細かいことは気にしない!」
蘭「おい…」
あおい「そんなことより2人に学園長からの伝言があるわ!」
ユリカ「伝言?」
蘭「どんな伝言なんだ?」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:12:23.30 ID:aQSA2SKR0
あおい「2人が演じる役がわかったわ!」
ユリカ「ほんとに!?」
蘭「役がわかれば演技のトレーニングもできるな…!」
蘭「それで、あたしとユリカの役はなんなんだ?」
あおい「カップルよ!」
蘭、ユリカ「は?」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:15:38.49 ID:aQSA2SKR0
ユリカ「カ、カップル!?」
蘭「そ、それ本当か!?」
あおい「嘘じゃない!」
あおい「だって2人が出るドラマはイケナイ刑事なんだから!」
あおい「人気アイドル紫吹蘭、藤堂ユリカとのコラボ!」
あおい「これはレア!!」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:20:12.17 ID:aQSA2SKR0
あおい「そして蘭とユリカちゃんが演じるカップル!」
あおい「美しき刃と吸血鬼のコンビ!」
あおい「これもレア!!」
蘭「おい!ちょっと待て!」
蘭「カップルの演技なんてどうすればいいんだ!?」
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:28:00.25 ID:aQSA2SKR0
ユリカ「そ、そうよ!」
ユリカ「私たちは女の子同士なのよ!」
あおい「うーん…私的にはそれはそれでありだと思うけど…」
あおい「とりあえず1番詳しい人に聞きに行こっか。」
蘭、ユリカ「?」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:32:26.87 ID:aQSA2SKR0
~しおんの部屋
しおん「なるほど…それで私に聞きに来たのね…」
あおい「七つの顔を持つ女優って言われているしおんちゃんならいいアドバイスくれるかなと思って!」
しおん「そうね…」
しおん「つまらないモノマネにならないこと…」
しおん「自分がやる役に完全になりきることが大事…」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:36:17.01 ID:aQSA2SKR0
蘭「なるほど…さすがしおん…」
しおん「ちょうどここにあなたたちとコラボする回の台本がある…」
しおん「練習していく?」
蘭「いいのか!?」
しおん「うん…あなたたちは才能がある…」
しおん「この前のスワロウテイルのオーディションのときにそう思った…!」
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:39:28.77 ID:aQSA2SKR0
ユリカ「失礼ね!」
ユリカ「このユリカ様に才能が無いわけないじゃない!」
しおん「!?」
しおん(この子…もう何かの役になりきっている?)
蘭「ごめんな…しおん…」
蘭「ユリカはこんな感じのキャラなんだ…」
ユリカ「ちょっと!キャラとか言わないでくれますか!」ボソッ
蘭「…」ジトー
しおん「あおいも手伝ってくれ。」
あおい「当たり前よ!」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:44:12.59 ID:aQSA2SKR0
しおん「まずは2人が演じる役の説明を…」
あおい「それは私に任せて!」
あおい「2人が演じるのはさっきも言ったけどカップルよ!」
あおい「詳しくいうと私たち新米刑事にひったくりの犯人の調査を依頼しにくるカップルね!」
しおん「…」
蘭「ちょっと待ってくれ!」
蘭「そのカップルの性別はどうなってるんだ?」
ユリカ「たしかに…それは気になるわね…どっちが女性役でどっちが男性役なのよ?」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:50:51.98 ID:aQSA2SKR0
あおい「両方とも女性って書いてあるわ!」
蘭「なっ!?」
しおん「女性のカップル…難しそうね…」
ユリカ「ま、まあこのユリカ様の演技力があれば楽勝よ!」
あおい「それじゃあさっそく練習よ!」
蘭「大丈夫か…?」
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:56:06.87 ID:aQSA2SKR0
しおん「それじゃあひったくりにあったときの状況を教えて下さい。」
ユリカ「うぅ…怖くて思い出せません…」
蘭「すみません…かなり強引にひったくられたらしくて…」
あおい「困ったわね…」
あおい「話が聞けないとプロファイリングできないし…」
ユリカ「蘭!怖かったよー!」ギュッウウ
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:57:47.88 ID:aQSA2SKR0
蘭「お、おい//」
しおん(すごい…役になりきってる…)
あおい「ユリカちゃんが蘭に抱きついてる!!」
あおい「シャッターチャンス!」パシャ
あおい「この写真は資料価値が高くなるはず!!」
しおん「あおい…今は練習中なのよ…」
あおい「ご、ごめん!テヘッ!」
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:00:14.89 ID:aQSA2SKR0
ユリカ「蘭!」ギュウウ
蘭「お、おいユリカ…くっつき過ぎだ…」ボソッ
ユリカ「演技の練習なんだから我慢しなさい…」ボソッ
蘭(バ、バラのいい匂いがする…)
蘭(なるほど…これが獲物である人間を魅力する美しさか…)
蘭(って、あたしはなにを考えてるんだ!)ブンブン
ユリカ「…?」
ユリカ(演技とはいえ…少しくっつき過ぎだかしら…)
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:05:01.87 ID:aQSA2SKR0
~練習終了
しおん「2人とも…すごくよかった!」
あおい「この調子なら本番もバッチリね!」
蘭「ああ!ありがとう!」
ユリカ「…」
蘭「ユリカ?どうしたんだ?」
ユリカ「な、なんでもないわ!さっ帰りましょう!」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:06:07.46 ID:aQSA2SKR0
~蘭の部屋
蘭(さて…今日は明日の撮影に備えてはやく寝るか…)
コンコン!
蘭「ん?」
蘭「こんな時間に誰だ?」
蘭「まさか…おとめか?」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:09:46.29 ID:aQSA2SKR0
ガチャ
蘭「ポップコーンならいらないぞ。」
ユリカ「え…?」
蘭「ユ、ユリカ!?」
ユリカ「こ、こんばんは…」
蘭「なんか用?」
ユリカ「少し話しがしたくて…」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:12:38.65 ID:aQSA2SKR0
蘭「話し?」
ユリカ「うん…今日のことで…」
蘭「とりあえず部屋に入りな。」
ユリカ「お邪魔します…」
蘭「はは、今日2回目だな。」
ユリカ「ご、ごめんなさい!何度もお邪魔して…」
蘭「い、いや、そういう意味で言ったわけじゃないんだ!」
ユリカ「よかった…」
蘭(これはこれで絡み辛いな…)
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:15:30.67 ID:aQSA2SKR0
蘭「それで、話しってなんだ?」
ユリカ「今日の演技のことなの…」
ユリカ「演技とはいえあなたにベタベタくっつきすぎたわ…」
ユリカ「ごめんなさい…」
蘭「なんだ…そんなことか。」
ユリカ「そんなことって…!」
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:17:01.19 ID:aQSA2SKR0
蘭「アンタは全力で演技したんだ。」
蘭「何も問題ない。」
ユリカ「でも…ベタベタくっつかれて嫌じゃないですか?」
蘭「ま、まあ…嫌ではない…かな//」
ユリカ「そうですか!」
ユリカ「明日は頑張りましょう!」
蘭「ああ!」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:20:05.38 ID:aQSA2SKR0
いちご『そして本番!!』
ユリカ「うぅ…怖かったよー!」ギュッ
蘭「大丈夫だ…もう大丈夫だから…」ギュッ
ユリカ「蘭!」
蘭「ユリカ!」
しおん「あ、あの…事件が起こったときの状況を聞かせてほしいんですけど…」
あおい(2人ともすごい演技ね!)
監督「息もピッタリだ…いける…いけるぞー!」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:21:16.04 ID:aQSA2SKR0
監督「いやー!2人とも最高だったよー!」
監督「また機会があればよろしく!」
蘭「ありがとうございます!」
ユリカ「まあこのユリカ様の演技力があれば当然のこ…」
蘭「ほら、帰るぞ。」グイ
ユリカ「あっ!ちょっと…!」
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:22:30.70 ID:aQSA2SKR0
~帰り道
蘭「ありがとな!ユリカ!」
蘭「アンタのおかげで助かったよ!」
ユリカ「ま、まあ…吸血鬼の力があれば楽勝よ!」
蘭「はは!本当にありがとな!」
ユリカ「そ、その…」
蘭「ん?どうした?」
ユリカ「き、協力したんだからなんかしなさいよ!」
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:24:50.93 ID:aQSA2SKR0
蘭「なんか?」
蘭「なんかって言われてもなあ…」
ユリカ「な、なら私の下僕になりなさい!」
ユリカ「私は共に旅をしてくれる下僕を探しているの…」
ユリカ「貴方こそ…その下僕にふさわしい…!」
蘭「断る。」
ユリカ「え、ええ!?」
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:26:30.75 ID:aQSA2SKR0
蘭「なんであたしがアンタの下僕なんかやらないといけないんだ。」
ユリカ「そ、それなら旅の付き人でもいいわよ!」
蘭「は?」
ユリカ「だ、だから…その…」
ユリカ「つまり…と、とも…だ…ち…//」ボソッ
蘭(ああ…なるほどな…)
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:30:55.19 ID:aQSA2SKR0
蘭「はぁ…いいよ。」
蘭「下僕でも付き人でも。」
ユリカ「本当ですか!?やった!」
蘭「これからもよろしくな。」
ユリカ「はい!よろしくお願いします!」
蘭「素に戻ってるぞ!」
ユリカ「ふふっ!」
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:31:49.40 ID:aQSA2SKR0
~次の日
ユリカ「蘭、日傘!」
蘭「はいはい。」バサッ
いちご「あっ!蘭とユリカちゃんだ!」
あおい「あの2人…もうすっかり仲良しね…!」
おとめ「らぶゆーですぅ!」
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:33:28.35 ID:aQSA2SKR0
ユリカ「ふふ…蘭…もうすっかりお利口さんね!」
ユリカ「ご褒美に血を吸ってあげる…」
蘭「調子に乗るな。」ヒョイ
ユリカ「ああ!日傘が!」
ユリカ「くっ…太陽の光で吸血鬼の力が失われていく…!」
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:34:17.21 ID:aQSA2SKR0
蘭「ったく…」ヒョイ
蘭「ほら、これでいいだろ?」
ユリカ「あ、危ないところだったわ…」
ユリカ「貴方…そんなにユリカ様に血を…」
蘭「先行くぞ。」
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:36:17.24 ID:aQSA2SKR0
ユリカ「ああ!ちょっと待ちなさい!」
ユリカ「世が世なら貴方のような無礼者は打ち首ものよ!」
蘭「はいはい。」
おとめ「蘭ちゃん大変そうですー」
あおい「ユリカちゃんのキャラ強烈だから。」
いちご「そうかな?わたしにはとっても楽しそうに見えるけど!」
おしまい
元スレ
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1363260771/
蘭「…」スタスタ
ユリカ「…」スタスタ
蘭「なんでついてくるんだよ!?」
ユリカ「失礼ね!ついてきてるのは貴方じゃない!?」
蘭「あたしはこっちに用事があるんだ!」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 20:44:26.65 ID:aQSA2SKR0
ユリカ「あら偶然ね!私もこっちに用事があるの!」
ユリカ、蘭「ふん!」
蘭「…」スタスタ
ユリカ「…」スタスタ
蘭(やっぱり絡みづらいな…)
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 20:50:05.90 ID:aQSA2SKR0
ガチャッ
蘭、ユリカ「失礼します!」
蘭、ユリカ「ムッ…」
織姫「待っていたわ紫吹、藤堂!」
織姫「ふふふ…2人一緒に来たのね。」
蘭「こいつがついて来ただけです!」
ユリカ「失礼ね!ついて来たのは貴方じゃなくって!?」
蘭「なんだと!?」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 20:56:14.30 ID:aQSA2SKR0
織姫「はいはいそこまで!」
織姫「今日2人を呼んだのは2人にドラマのオファーがあったからよ!」
蘭「あたしたちに…」
ユリカ「ドラマのオファー?」
織姫「そう!それも2人コンビで!」
織姫「挑戦してみない!?」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:04:42.35 ID:aQSA2SKR0
蘭「待って下さい!」
蘭「あたしたちはこの前のオーディションに落ちたばっかりなのに…」
蘭「なんでオファーがくるんですか?」
蘭「それもユリカと2人なんて…」
ユリカ「私もお断りよ!」
ユリカ「このユリカ様が人間なんかとコンビを組むなんてありえないわ!」
織姫「まあまあそう言わないで。」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:08:48.09 ID:aQSA2SKR0
織姫「紫吹と藤堂のコンビ、大好評だったのよ!」
蘭「なっ!?」
ユリカ「コ、コンビ!?」
織姫「そうよ!きっと2人で仕事をしたらうまくいくと思うわ!」
ユリカ「そんなのありえないわよ!」
ユリカ「ねっ?」
蘭「…」
蘭「やります!!」
ユリカ「ええ!?」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:14:53.90 ID:aQSA2SKR0
織姫「そう、よかったわ!」
織姫「ドラマの撮影は明日だから2人でしっかり練習するのよ!」
蘭「はい!」
ユリカ「え、ええ!?」
蘭「失礼しました。」
ユリカ「し、失礼しました!」
バタン
織姫「さて…あの組み合わせ…」
織姫「どうなるかしら…?」ニヤッ
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:19:29.72 ID:aQSA2SKR0
蘭「…」スタスタ
ユリカ「ちょっと待ちなさい!」
ユリカ「貴方!どういうつもりなの!?」
ユリカ「このユリカ様の意見も聞かずに勝手に…」
蘭「あたしは…」
蘭「いちご、あおい、おとめに負けたくない!」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:24:03.79 ID:aQSA2SKR0
ユリカ「貴方…」
蘭「ごめんな、あたしの都合で…」
蘭「嫌なら今からでも断ってくれて構わない…」
ユリカ「い、いいわよ…!」
ユリカ「今回だけ特別に協力してあげるわ!」
蘭「ユリカ!」
ユリカ「に、200年に一度の超レアサービスよ…」
ユリカ「運がよかったわね!」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:28:36.69 ID:aQSA2SKR0
蘭「じゃあさっそくトレーニングだな!」
ユリカ「人間を超越した存在であるこのユリカ様にトレーニングなんて泥臭いこと必要ないわ!」
蘭「でも最近走りこみしてるんだろ?」
ユリカ「うっ…え、ええ…まあ…」ドキッ
蘭「トレーニング、必要あるんじゃないか?」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:37:01.20 ID:aQSA2SKR0
蘭「トレーニングしないとスワロウテイルのドラマオーディションのときみたいに苦労するぞ。」
ユリカ「そ、それは困るわね…」
ユリカ「でも太陽の光が…」
蘭「それならあたしの部屋でトレーニングするか?」
ユリカ「え?」
蘭「室内なら大丈夫だろ?」
ユリカ「し、仕方ないわね…!」
ユリカ「それじゃあ仕方なく貴方の部屋にお邪魔してあげるわ!」
蘭「ああ!トレーニングがんばろう!」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:40:45.20 ID:aQSA2SKR0
~蘭の部屋
ユリカ「お、お邪魔します…」
ユリカ(な、なんか緊張するわね…)
蘭「ちょっと待ってな。今、お茶入れるから。」
ユリカ「あ、ありがと…」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:41:42.85 ID:DouyNk1F0
蘭「ちょっと待ってな。今、オムライス作るから。」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:45:25.20 ID:aQSA2SKR0
蘭「はいお茶。」
蘭「あとこれおやつだけど…」
『食べるにぼし』『天然わかめ』
ユリカ「貴方…」
ユリカ「吸血鬼をバカにしてるの!?」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:50:25.18 ID:aQSA2SKR0
蘭「こんなのもあるけど…?」
『ちからこぶ煎餅』
ユリカ「あまりふざけたまねすると…血を吸うわよ!」
蘭「悪い、悪い。」
蘭「冗談だ。」
ユリカ「まったく…」ボリボリ
蘭「食べるのかよ!」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:53:03.21 ID:aQSA2SKR0
蘭「さて…お茶も飲んだし…」
蘭「トレーニングするか!」
ユリカ「どんなトレーニングをするのよ?」
蘭「そうだな…部屋でできるトレーニング…」
蘭「スクワットだ!」
ユリカ「スクワット!?」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 21:56:51.46 ID:aQSA2SKR0
ユリカ「何回やるのよ…?」
蘭「そうだな…」
蘭「とりあえず300回!!」
ユリカ「はあ!?」
ユリカ「む、無理よ!」
蘭「大丈夫だ!さあやるぞ!」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:00:21.38 ID:aQSA2SKR0
~数分後
ユリカ「あ、足が…」
蘭「どうした?まだ150回だぞ。」
ユリカ「はぁはぁ…」
ユリカ「お、鬼…」
蘭「鬼言うな!!」
蘭「ていうかアンタ吸血鬼だろ?」
ユリカ「そ、それとこれとは話が違います!」
蘭「素に戻ってるぞ…」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:01:55.25 ID:aQSA2SKR0
~さらに数分後
蘭「ほら、あと少しだ!」
ユリカ「はぁはぁ…」
ユリカ「299…300…!」
ユリカ「終わったぁ…」
蘭「なんだ、もう疲れたのか?」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:04:54.94 ID:aQSA2SKR0
蘭「ユリカ、体力全然ないな。」
ユリカ「もうだめ…休ませて…」
蘭「だめだ!ほらまだまだいくぞ!」
ユリカ「い、いや…」
あおい「なんだか穏やかじゃない会話ね!」
蘭「あ、あおい!?」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:08:52.92 ID:aQSA2SKR0
ユリカ「貴方…どこから入ったの…?」
あおい「細かいことは気にしない!」
蘭「おい…」
あおい「そんなことより2人に学園長からの伝言があるわ!」
ユリカ「伝言?」
蘭「どんな伝言なんだ?」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:12:23.30 ID:aQSA2SKR0
あおい「2人が演じる役がわかったわ!」
ユリカ「ほんとに!?」
蘭「役がわかれば演技のトレーニングもできるな…!」
蘭「それで、あたしとユリカの役はなんなんだ?」
あおい「カップルよ!」
蘭、ユリカ「は?」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:15:38.49 ID:aQSA2SKR0
ユリカ「カ、カップル!?」
蘭「そ、それ本当か!?」
あおい「嘘じゃない!」
あおい「だって2人が出るドラマはイケナイ刑事なんだから!」
あおい「人気アイドル紫吹蘭、藤堂ユリカとのコラボ!」
あおい「これはレア!!」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:20:12.17 ID:aQSA2SKR0
あおい「そして蘭とユリカちゃんが演じるカップル!」
あおい「美しき刃と吸血鬼のコンビ!」
あおい「これもレア!!」
蘭「おい!ちょっと待て!」
蘭「カップルの演技なんてどうすればいいんだ!?」
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:28:00.25 ID:aQSA2SKR0
ユリカ「そ、そうよ!」
ユリカ「私たちは女の子同士なのよ!」
あおい「うーん…私的にはそれはそれでありだと思うけど…」
あおい「とりあえず1番詳しい人に聞きに行こっか。」
蘭、ユリカ「?」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:32:26.87 ID:aQSA2SKR0
~しおんの部屋
しおん「なるほど…それで私に聞きに来たのね…」
あおい「七つの顔を持つ女優って言われているしおんちゃんならいいアドバイスくれるかなと思って!」
しおん「そうね…」
しおん「つまらないモノマネにならないこと…」
しおん「自分がやる役に完全になりきることが大事…」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:36:17.01 ID:aQSA2SKR0
蘭「なるほど…さすがしおん…」
しおん「ちょうどここにあなたたちとコラボする回の台本がある…」
しおん「練習していく?」
蘭「いいのか!?」
しおん「うん…あなたたちは才能がある…」
しおん「この前のスワロウテイルのオーディションのときにそう思った…!」
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:39:28.77 ID:aQSA2SKR0
ユリカ「失礼ね!」
ユリカ「このユリカ様に才能が無いわけないじゃない!」
しおん「!?」
しおん(この子…もう何かの役になりきっている?)
蘭「ごめんな…しおん…」
蘭「ユリカはこんな感じのキャラなんだ…」
ユリカ「ちょっと!キャラとか言わないでくれますか!」ボソッ
蘭「…」ジトー
しおん「あおいも手伝ってくれ。」
あおい「当たり前よ!」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:44:12.59 ID:aQSA2SKR0
しおん「まずは2人が演じる役の説明を…」
あおい「それは私に任せて!」
あおい「2人が演じるのはさっきも言ったけどカップルよ!」
あおい「詳しくいうと私たち新米刑事にひったくりの犯人の調査を依頼しにくるカップルね!」
しおん「…」
蘭「ちょっと待ってくれ!」
蘭「そのカップルの性別はどうなってるんだ?」
ユリカ「たしかに…それは気になるわね…どっちが女性役でどっちが男性役なのよ?」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:50:51.98 ID:aQSA2SKR0
あおい「両方とも女性って書いてあるわ!」
蘭「なっ!?」
しおん「女性のカップル…難しそうね…」
ユリカ「ま、まあこのユリカ様の演技力があれば楽勝よ!」
あおい「それじゃあさっそく練習よ!」
蘭「大丈夫か…?」
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:56:06.87 ID:aQSA2SKR0
しおん「それじゃあひったくりにあったときの状況を教えて下さい。」
ユリカ「うぅ…怖くて思い出せません…」
蘭「すみません…かなり強引にひったくられたらしくて…」
あおい「困ったわね…」
あおい「話が聞けないとプロファイリングできないし…」
ユリカ「蘭!怖かったよー!」ギュッウウ
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 22:57:47.88 ID:aQSA2SKR0
蘭「お、おい//」
しおん(すごい…役になりきってる…)
あおい「ユリカちゃんが蘭に抱きついてる!!」
あおい「シャッターチャンス!」パシャ
あおい「この写真は資料価値が高くなるはず!!」
しおん「あおい…今は練習中なのよ…」
あおい「ご、ごめん!テヘッ!」
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:00:14.89 ID:aQSA2SKR0
ユリカ「蘭!」ギュウウ
蘭「お、おいユリカ…くっつき過ぎだ…」ボソッ
ユリカ「演技の練習なんだから我慢しなさい…」ボソッ
蘭(バ、バラのいい匂いがする…)
蘭(なるほど…これが獲物である人間を魅力する美しさか…)
蘭(って、あたしはなにを考えてるんだ!)ブンブン
ユリカ「…?」
ユリカ(演技とはいえ…少しくっつき過ぎだかしら…)
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:05:01.87 ID:aQSA2SKR0
~練習終了
しおん「2人とも…すごくよかった!」
あおい「この調子なら本番もバッチリね!」
蘭「ああ!ありがとう!」
ユリカ「…」
蘭「ユリカ?どうしたんだ?」
ユリカ「な、なんでもないわ!さっ帰りましょう!」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:06:07.46 ID:aQSA2SKR0
~蘭の部屋
蘭(さて…今日は明日の撮影に備えてはやく寝るか…)
コンコン!
蘭「ん?」
蘭「こんな時間に誰だ?」
蘭「まさか…おとめか?」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:09:46.29 ID:aQSA2SKR0
ガチャ
蘭「ポップコーンならいらないぞ。」
ユリカ「え…?」
蘭「ユ、ユリカ!?」
ユリカ「こ、こんばんは…」
蘭「なんか用?」
ユリカ「少し話しがしたくて…」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:12:38.65 ID:aQSA2SKR0
蘭「話し?」
ユリカ「うん…今日のことで…」
蘭「とりあえず部屋に入りな。」
ユリカ「お邪魔します…」
蘭「はは、今日2回目だな。」
ユリカ「ご、ごめんなさい!何度もお邪魔して…」
蘭「い、いや、そういう意味で言ったわけじゃないんだ!」
ユリカ「よかった…」
蘭(これはこれで絡み辛いな…)
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:15:30.67 ID:aQSA2SKR0
蘭「それで、話しってなんだ?」
ユリカ「今日の演技のことなの…」
ユリカ「演技とはいえあなたにベタベタくっつきすぎたわ…」
ユリカ「ごめんなさい…」
蘭「なんだ…そんなことか。」
ユリカ「そんなことって…!」
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:17:01.19 ID:aQSA2SKR0
蘭「アンタは全力で演技したんだ。」
蘭「何も問題ない。」
ユリカ「でも…ベタベタくっつかれて嫌じゃないですか?」
蘭「ま、まあ…嫌ではない…かな//」
ユリカ「そうですか!」
ユリカ「明日は頑張りましょう!」
蘭「ああ!」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:20:05.38 ID:aQSA2SKR0
いちご『そして本番!!』
ユリカ「うぅ…怖かったよー!」ギュッ
蘭「大丈夫だ…もう大丈夫だから…」ギュッ
ユリカ「蘭!」
蘭「ユリカ!」
しおん「あ、あの…事件が起こったときの状況を聞かせてほしいんですけど…」
あおい(2人ともすごい演技ね!)
監督「息もピッタリだ…いける…いけるぞー!」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:21:16.04 ID:aQSA2SKR0
監督「いやー!2人とも最高だったよー!」
監督「また機会があればよろしく!」
蘭「ありがとうございます!」
ユリカ「まあこのユリカ様の演技力があれば当然のこ…」
蘭「ほら、帰るぞ。」グイ
ユリカ「あっ!ちょっと…!」
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:22:30.70 ID:aQSA2SKR0
~帰り道
蘭「ありがとな!ユリカ!」
蘭「アンタのおかげで助かったよ!」
ユリカ「ま、まあ…吸血鬼の力があれば楽勝よ!」
蘭「はは!本当にありがとな!」
ユリカ「そ、その…」
蘭「ん?どうした?」
ユリカ「き、協力したんだからなんかしなさいよ!」
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:24:50.93 ID:aQSA2SKR0
蘭「なんか?」
蘭「なんかって言われてもなあ…」
ユリカ「な、なら私の下僕になりなさい!」
ユリカ「私は共に旅をしてくれる下僕を探しているの…」
ユリカ「貴方こそ…その下僕にふさわしい…!」
蘭「断る。」
ユリカ「え、ええ!?」
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:26:30.75 ID:aQSA2SKR0
蘭「なんであたしがアンタの下僕なんかやらないといけないんだ。」
ユリカ「そ、それなら旅の付き人でもいいわよ!」
蘭「は?」
ユリカ「だ、だから…その…」
ユリカ「つまり…と、とも…だ…ち…//」ボソッ
蘭(ああ…なるほどな…)
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:30:55.19 ID:aQSA2SKR0
蘭「はぁ…いいよ。」
蘭「下僕でも付き人でも。」
ユリカ「本当ですか!?やった!」
蘭「これからもよろしくな。」
ユリカ「はい!よろしくお願いします!」
蘭「素に戻ってるぞ!」
ユリカ「ふふっ!」
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:31:49.40 ID:aQSA2SKR0
~次の日
ユリカ「蘭、日傘!」
蘭「はいはい。」バサッ
いちご「あっ!蘭とユリカちゃんだ!」
あおい「あの2人…もうすっかり仲良しね…!」
おとめ「らぶゆーですぅ!」
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:33:28.35 ID:aQSA2SKR0
ユリカ「ふふ…蘭…もうすっかりお利口さんね!」
ユリカ「ご褒美に血を吸ってあげる…」
蘭「調子に乗るな。」ヒョイ
ユリカ「ああ!日傘が!」
ユリカ「くっ…太陽の光で吸血鬼の力が失われていく…!」
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:34:17.21 ID:aQSA2SKR0
蘭「ったく…」ヒョイ
蘭「ほら、これでいいだろ?」
ユリカ「あ、危ないところだったわ…」
ユリカ「貴方…そんなにユリカ様に血を…」
蘭「先行くぞ。」
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/14(木) 23:36:17.24 ID:aQSA2SKR0
ユリカ「ああ!ちょっと待ちなさい!」
ユリカ「世が世なら貴方のような無礼者は打ち首ものよ!」
蘭「はいはい。」
おとめ「蘭ちゃん大変そうですー」
あおい「ユリカちゃんのキャラ強烈だから。」
いちご「そうかな?わたしにはとっても楽しそうに見えるけど!」
おしまい
元スレ
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1363260771/
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完璧ですし蘭×ユリカがでていますしね!
もう最高レアで穏やかじゃないわね!
この作品大好き♪
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